公開日 2025.02.28
ZEHの種類・特徴とは?
さて、ZEHとひとことで言っても、実はいくつかの種類があります。
ここでは戸建て住宅のZEHの種類や特徴について解説していきます。
🔳ZEHの種類・基準、特徴とは?
①ZEH(ゼッチ/ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)
ZEHの基本的な形態で最も広く認識されているものは、下記の項目すべてに適合した住宅となります。
・強化外皮基準(UA値 1・2 地域:0.4[W/㎡K]相当以下、3地域:0.5[W/㎡K]相当以下、4~7地域:0.6[W/㎡K]相当以下)
・再生可能エネルギーを除き、基準一次エネルギー消費量から20%以上の一次エネルギー消費量削減
・再生可能エネルギー(太陽光パネル等)を導入
・再生可能エネルギーを加えて、基準一次エネルギー消費量から100%以上の一次エネルギー消費量削減
②Nearly ZEH(ニアリー・ゼッチ)
ZEHの目標を目指しつつ、外皮の高断熱化及び高効率な省エネルギー設備を備え、再生可能エネルギーにより年間の一次エネルギー消費量をゼロに近づけた住宅です。太陽光発電等による創エネが十分にできない〈寒冷地〉や〈日照率が低い地域〉等を対象としたものとなり、下記の項目すべてに適合した住宅になります。
・強化外皮基準(UA値 1・2 地域:0.4[W/㎡K]相当以下、3地域:0.5[W/㎡K]相当以下、4~7地域:0.6[W/㎡K]相当以下)
・再生可能エネルギーを除き、基準一次エネルギー消費量から20%以上の一次エネルギー消費量削減
・再生可能エネルギー(太陽光パネル等)を導入
・再生可能エネルギーを加えて、基準一次エネルギー消費量から75%以上100%未満の一次エネルギー消費量削減
③ZEH Oriented(ゼッチ・オリエンテッド)
都市部等の狭小地及び多雪地域のため、太陽光発電などによる創エネが十分に見込めない地域の住宅を対象としたものです。下記の項目を満たしていれば、本来ZEHとして必須要件の一つである太陽光発電が無くてもZEHとして認定が可能となります。
・強化外皮基準(UA値 1・2 地域:0.4[W/㎡K]相当以下、3地域:0.5[W/㎡K]相当以下、4~7地域:0.6[W/㎡K]相当以下)
・再生可能エネルギーを除き、基準一次エネルギー消費量から20%以上の一次エネルギー消費量削減
④ZEH+(ゼッチ・プラス)
ZEHの仕様を超えた高い性能を持つ住宅です。更なる省エネルギーの実現、外皮性能の更なる強化、そして高度エネルギーマネジメントの採用、電気自動車(EV)との連携といった自家消費できる設備を導入し、家庭でのエネルギーの自給自足を最大化することを目的としています。下記の項目のⅠに該当、かつⅡから2つ以上該当する住宅が適合となります。
Ⅰ.更なる省エネルギーの実現
・再生可能エネルギーを除き、基準一次エネルギー消費量から25%以上の一次エネルギー消費量削減
Ⅱ.売電のみを前提とせず、自家消費を意識した再生可能エネルギーの促進に係る措置(2つ以上該当すること)
・強化外皮基準(UA値 1・2 地域:0.3[W/㎡K]相当以下、3・4地域:0.4[W/㎡K]相当以下、5~7地域:0.5[W/㎡K]相当以下)
・高度エネルギーマネジメント(HEMS)の設置・利用
・電気自動車等(EV)を活用した自家消費の拡大措置
※ZEH住宅のメリット・デメリットについては下記のコラムより▼
このようにZEHには種類があり、住む地域や性能目標に応じて選択が可能となります。そして、このZEH認証を受けることで、国からの補助金や減税など様々な恩恵を受けられるようになります。これから建築を検討されているビルダー様は、予め建築予定地の定めるZEH基準を確認し、最大限に補助金等の制度を活用してみてはいかがでしょうか。
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