コラム
公開日 2025.02.27
設計住宅性能評価について
設計住宅性能評価書を交付した住宅の割合は8年連続増加 (令和5年度の住宅性能表示制度の実施状況について※国土交通省資料より)
令和5年度における新設住宅着工戸数に対する設計住宅性能評価書の交付割合は32.8%となり8年連続の増加となりました。
年々取得率が増加傾向にありますが、設計住宅性能評価書の特徴や取得方法などはご存知でしょうか?
今回は、設計段階で住宅性能を審査する設計住宅性能評価について解説していきたいと思います。
そもそも設計住宅性能評価とは、設計図書や計算書を基に住宅の耐震性や省エネルギー性能などを評価するもので、施工が始まる前に住宅の性能を客観的に明示できるのが特徴です。
長期優良住宅やBELS評価書等と同じく『設計図書審査』のみで交付されます。
設計住宅性能評価書は、原則として、建築工事が始まる前に取得します。ただし、着工後の申請・取得も可能です。
また設計住宅性能評価書を取得すると、設計通りに施工された場合の住宅性能が明示されます。
これによって、耐震性や省エネルギー性能などが保証され、消費者にとっては住宅の信頼性が高まり、ビルダー様にとっても、消費者へ安心して住宅を提供できる評価制度となっています。
それでは次に、設計住宅性能評価書の取得方法を確認していきたいと思います。
①設計図書の作成、必要書類の提出
→設計住宅性能評価の申請書類として設計図書を作成し、必要書類を登録住宅性能評価機関へ提出します。
②設計図書の評価
→登録住宅性能評価機関が、設計図書の評価を行います。
③設計住宅性能評価書の交付
→評価の基準を満たすと、設計住宅性能評価書が交付されます。なお、設計住宅性能評価書は行政への認定申請はありませんので、評価書が交付されて完了となります。
このような流れをみていくと、初めて評価書を取得されるビルダー様にとっては、書類の準備や評価機関とのやり取りなど、思っていた以上に時間がかかってしまってなかなか大変そうですね・・・
では設計住宅性能評価書を取得する上でのメリット・デメリットについてもお話していきたいと思います。
〈メリット〉
〈デメリット〉
1.将来的なメリットや安心感を得られますが、一定の費用がかかります。
2.評価基準を満たすために高品質な材料や特定の工法を採用するため、建築コストが上がる可能性があります。
3.評価基準を満たすために特定の設計要件や基準を守る必要があるため、設計デザインが制限される可能性があります。
4.必要な書類の準備や評価機関とのやり取りなど、煩雑な手続きが発生するため、設計から施工までのスケジュールが延びてしまう場合があります。
設計住宅性能評価書を取得する際は、メリット・デメリットを踏まえたうえでの検討が必要になってきますね。
設計住宅性能評価書はいわば『住宅の成績表』のようなものです。
断熱等性能等級や耐震等級など、評価項目・等級があり、希望に応じた等級で申請することが可能です。
しかしながら性能評価を取得するためには、複雑で難しい手続きが必要になります。
日常業務で忙しい中、手間をかけずに設計住宅性能評価を取得されたいビルダー様は、ぜひ弊社までお問い合わせ下さい。
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